フロアコーティングのように床(フローリング)を中心に行う掃除だけでなく、あらゆる清掃業務には様々な「種類」がありますよね。
いくつもの種類の中から、必要としているものをきちんと選択することで、より高い効果を得ることが可能となります。
実は、フロアコーティングの種類も一つだけではありません。
その施術内容には、いろいろな種類があります。
その中から、床の状況やフローリングの状態を踏まえて最適なものを選択することが、フロアコーティングの効果を最大限、高めることにもつながります。
そこで本稿では、フロアコーティングの具体的な種類について紹介していきます。
どのようなときにどのような種類のものを選択すればいいのかをあらかじめ知っておくことで、より望ましいかたちでフロアコーティングを行うことができるようになります。
ぜひチェックしてみましょう。
フロアコーティングの概要
簡単にフロアコーティングの概要を確認しておくと、そもそもフロアコーティングとは、床(フローリング)に専用のコーティング剤を塗布することによって、言わば“膜”をつくって保護するためのものです。
それにより、フローリングをキズや汚れから守ってくれるわけです。
フロアコーティングと似ているものに「ワックス」などもありますが、ワックスは耐久性に乏しく、年に何回か塗り直しをしなければなりません。
一方でフロアコーティングは、その種類にもよりますが、長いものだと20〜30年という長期間にわたって効果を発揮し続けます。
新しい住宅であれば、もともとキレイで汚れなどもないため、フロアコーティングやワックスなどは必要ないと思われるかもしれません。
しかし、どんな住宅であっても、そこに住んで使用していくにつれてキズがついたり汚れたりすることは避けられません。
だからこそ、フロアコーティングは必要なのです。
使用するコーティング剤によって種類が異なる
そんなフロアコーティングは、使用するコーティング剤によって種類が異なります。
まずは、代表的なフロアコーティングの2種について詳しく見ていきましょう。
次のとおりです。
ウレタンコーティング
フロアコーティングにおいて古くから使われてきたコーティング剤です。
そのため施工事例も多いのですが、現代におけるフロアコーティングの進化を考えると、ウレタンコーティングは耐久面で“ワックスより少し長い”という印象になります。
事実、その耐久性は2〜3年とされています。
その分価格も安くなるのですが、水に弱かったり劣化しやすかったりするのが弱点です。
シリコンコーティング
ウレタンコーティングとともに、昔から使用されてきたシリコンコーティングは、より耐久性が高くなっているのが特徴です。
当然、それだけ値段も高くなるのですが、滑りにくいなどの効果も期待できるため広く活用されています。
また、ウレタンコーティングに比べると水にも強い一方、キズや摩擦にはそれほど強くはありません。
機能性に富んだ最新のコーティング剤も
その他にも、現在では次のようなコーティング剤が使用されています。
どちらも耐久性や防汚性に優れており、費用対効果の点からも選ばれることが多くなっています。
UVコーティング
UVコーティングとは、その名の通り「UV(紫外線)」を使用して固めるタイプのコーティング剤となります。
そのため施工の手間がかかってしまうのが難点ですが、材料費はそれほど高くなく、施工後は光沢が美しい仕上がりとなります。
ただし、施工の手間がかかるということは、それだけ施工料金も高めに設定されることが多いようです。
水分や薬品にも強いという特徴があります。
ガラスコーティング
UVコーティングよりもさらに進化したコーティング剤がガラスコーティングです。
ツヤはそれほどありませんが、高い耐久性を誇り、施工後は20〜30年効果を発揮するものもあります。
ただし、初期費用はそれなりにかかってしまうため、躊躇する人も多いのですが、長期で考えると費用対効果に優れています。
経年劣化もそれほどないとされており、安心して使用できるため選ばれやすくなっています。
どれを選べばいいのか、その基準について
以上が基本的なフロアコーティングの種類となります。
そのうちどれを選べばいいのかについては、フローリングの状況にもよるのですが、やはり重要なのは「何のためにフロアコーティングをしようと思ったのか?」という視点でしょう。
多くの方は、フローリングを保護するためにフロアコーティングを検討しているはずです。
しかも、長く使おうと考えている方が多いのではないでしょうか。
フロアコーティングの歴史を振り返ってみても、そのようなユーザーの以降を踏まえて進化を続けてきました。
その点、現時点における最新のコーティング剤「ガラスコーティング」は、選択肢として有力と言えるかもしれません。
効果や性能はもちろんのこと、長期にわたる耐久力は非常に魅力的ですし、初期費用の高さも耐久年数で考えると決して割高ではないと考えられるためです。
施工時の状況を踏まえて検討してみよう
もし、どうしても初期費用が気になるということであれば、特定の場所だけをコーティングする「部分施工」などを検討してみるといいかもしれません。
いきなり大部屋を施工するのではなく、まずは小さなところで試してみて、その効果を確認してみるのです。
そうすれば、初期費用を抑えつつフロアコーティングの効果を実感することができます。
そのうえで、次にどのようなコーティング剤を使用するのかを考えてみると良いのではないでしょうか。
その際にも、フロアコーティングの種類を知っておくと便利です。
おわりに
フロアコーティングの種類について、その大枠を把握することができましたでしょうか。
フロアコーティングを実施する際には、ぜひコーティング剤の種類についても頭に入れておくことをオススメします。
より望ましいフローリングの状態を目指して、じっくり検討していきましょう。
<記事のポイント>
・フロアコーティングにはいくつかの種類がある。
・昔から使われてきたコーティング剤には「ウレタン」や「シリコン」などがある。
・現在は「UVコーティング」や「ガラスコーティング」など、最新のコーティング剤が主流となっている。