フロアコーティングは、必ずしも「専門業者に丸投げしてしまえばそれで万事OK」というわけではありません。
たしかに、業者のほうで基本的な作業はすべて行ってくれるケースが大半ですが、それだけだと「どのような施術が行われているのか?」「どういう流れで進むのか?」などがわかりませんよね。
「それでもいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、それでは望むような施工を行えないかもしれません。
そこで重要なのが、フロアコーティングにおける「施術の流れ」についてです。
あらかじめどのような流れで施術が行われるのかを理解しておけば、依頼がスムーズに行えるだけでなくスケジュールも組みやすくなります。
そこで本稿では、フロアコーティングにおける施術の流れについて詳しく解説していきます。
施工当日の流れについてはもちろん、全体の工程やその後についても把握しておけば計画も立てやすくなることでしょう。
ぜひ、事前にチェックしておきましょう。
フロアコーティングはなぜプロに頼んだほうがいいのか?
そもそもフロアコーティングでは、専用のコーティング剤を使用してフローリングを保護する施工です。
通常の掃除とは異なり、フローリングの性能を高められるという点で大きな違いがあります。
しかも、その効果が長期間にわたって持続するのが特徴です。
たとえば一般家庭でもよく使われているワックスは、年に数回の塗り直しが必要となります。
そのため手間がかかるのですが、フロアコーティングは長くて20〜30年と効果が持続するものもあります。
ですので、長く使う床を安心して保護することができるのです。
フロアコーティングは自分で行うこともできますが、専門の業者に依頼するのが通例です。
それと言うのも、フロアコーティングには一定の技術力が必要であり、正しい施工を行ってもらうことで効果をより長持ちさせるためにも、より良い業者に頼むことをオススメします。
フロアコーティングの全体像
では、そんなフロアコーティングはどのような流れで行われるのでしょうか。
まずは、フロアコーティングの全体像について見ていきましょう。
おおむね次のような流れになります。
①フロアコーティングの検討
まずは、どの部屋をどのような目的でフロアコーティングしたいのかを明らかにします。
フロアコーティングは初期費用が高額になるケースも多く、予算についても検討しつつ、最初は小規模からはじめるのもひとつの方法です。
あらかじめ相場について調べておくと無駄がありません。
②ホームページや口コミのチェック+資料請求
次に、施工場所の地域でフロアコーティングを行ってくれる業者を探します。
インターネットで検索すれば、その地域を担当している専門業者がいくつか見つかると思います。
その中から、ホームページや口コミをチェックしつつ、必要に応じて資料請求を行いましょう。
③複数の業者に対して見積もりの依頼(相見積もり)
候補となる業者のうち、お願いしたいと思う会社に対して見積もりを依頼します。
より条件にあった業者と出会うためには、複数の業者に対して「相見積もり」をするのが一般的です。
ただし、必ずそうしなければならないわけではなく、状況に応じて判断することが大切です。
④業者の選定
見積もりの内容に加え、実績や口コミなどから総合的に判断し、お願いする業者を選定していきます。
問い合わせ時の対応や事前訪問の有無、さらにはアフターケアなどのサービスも含めて、自分が望むフロアコーティングを実現できそうな業者を選ぶようにしましょう。
⑤施工とアフターケア
業者を選定したら、あとは施行日時を決めて実施します。
業者の方から当日の流れや用意するものなどがあれば指示があります。
施工後は、アフターケアを行っている会社であれば、有償・無償で実施してもらいます。
また、特別な作業は必要ありませんが、普段の掃除も簡単に行っておくことが大切です。
作業日の一般的な手順
以上がフロアコーティングの大まかな流れとなります。
では、施工当日にはどのような作業が行われるのでしょうか。
実際の施工手順について見ていきましょう。次の通りです。
①事前の打ち合わせ
施行日や施工内容についての簡単な打ち合わせを行います。
「どのような施工を行うのか」「どのような流れで行うのか」を説明してもらえるので、後でトラブルにならないよう疑問点等を解消しておきましょう。
②作業前準備(清掃・補修含む)
フロアコーティングの事前準備としては、フローリングの清掃や補修などが必要となります。
また、ワックスなどがかけられている場合、専用の剥離剤を使って剥がす作業も必要です。
そうした作業によって、フロアコーティングの効果を高めていきます。
③コーティング剤の塗布
業者によるコーティング作業が実施されます。
主にコーティング剤の塗布や乾燥などが行われるのですが、広さやコーティング剤の種類によって手順や方法は異なります。
作業の邪魔にならないよう、あらかじめ片付けておくと作業もスムーズになります。
④施工後の確認
施工後は、立ち会いのもとにチェックを行います。
気になるところがあれば遠慮なく聞いておきましょう。
また、普段のお手入れ方法やトラブルがあった場合の対処法なども確認しておけば、何かあったときにも対応できます。
費用の目安と相場観
参考までに、フロアコーティングの費用観についても簡単に紹介しておきましょう。
相場の目安は、「コーティング剤の種類」と「施工する範囲(広さ)」によって決まるケースが大半です。
例えば、LDK(リビングダイニングキッチン)を20畳とした場合、UVコーティングで約15〜20万円、ガラスコーティングが約12〜17万円、シリコンコーティングで約10万円、ウレタンコーティングで約7万円前後になります。
上記はあくまでも一例となりますが、あらかじめ相場を把握しておけば、業者の選定や依頼の検討もしやすくなると思います。
フロアコーティングの流れとともにぜひチェックしておきましょう。
おわりに
フロアコーティングの全体像と流れについて、イメージすることができましたでしょうか。
とくに全体像や当日の流れについて把握しておくと、慌てて対応しなくて済むようになります。
望むようなフロアコーティングを実現するためにも、ぜひ覚えておきましょう。
<記事のポイント>
・フロアコーティングには、基本となる工程(流れ)がある。
・全体の流れとしては、「検討」「業者の選定」「依頼」が基本となる。
・当日の流れとしては、「準備」「施工」「確認」などの工程がある。