「フロアコーティングって業者に頼まなければいけないんだよね」。
中にはそのように考えている方もいるのではないでしょうか。
「自分でできないならフロアコーティングは諦めて、基本的な掃除だけにしておこう……」などという方もいるかもしれませんね。
しかし、基本的なフロアコーティングであれば、一般の方でも実践可能です。
やり方さえ把握していれば、あとは道具をきちんと用意すれば大丈夫。
自分でできるようになると、それだけ掃除やメンテナンスの幅が広がり、床をきれいな状態に保てるようになります。
ただし、やり方と道具類だけをなんとなく知っているだけでフロアコーティングが完璧に行えるわけではありません。
大切なのは「正しいやり方」や「注意点」についてもあらかじめ把握しておくこと。
本記事では、そんなフロアコーティングの実践方法について紹介していきます。
DIY好きの人にもオススメのフロアコーティング
DIYというと板を買ってきて棚を作ってみたり、簡易的なベッドやテーブル、あるいは椅子などを作ったりするイメージがある方も多いのではないでしょうか。
ですが、何かを作ることがDIYではありません。
むしろ、既存のものをメンテナンスするのもまたDIYの一環となります。
その点、何か新しいものを必要としていない人であっても、「住まいをキレイに使いたい」「より長く丈夫な状態で使い続けたい」などと考えている方であっては、メンテナンスに関連するDIYのスキルを身につけておくと、普段の生活もより豊かになると思います。
そこでオススメなのが、自分で行うDIY型のフロアコーティングです。
通常は専門の業者に依頼して施工するフロアコーティングですが、DIYの延長として取り組むことによって、より身近な“お家のメンテナンス”につながります。
ぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
あらかじめ用意しておきたいもの
自分でフロアコーティングを行う場合には、まず道具を準備しなければなりません。
「どのようなフロアコーティングを行うのか」によって用意するツールは変わってくるのですが、まずは、基本となる道具類について見ていきましょう。
概ね次の通りとなります。
<フロアコーティングの施工に必要なもの>
・フロアコーティング用のコーティング剤
・フロアコーティングにも使えるモップ(専用のものが望ましい)
・コーティング剤が付着しないようにするための養生テープ
ただし、これらの道具はフロアコーティング自体に必要となります。
全体の工程としては
「①基本の掃除」
「②キズやへこみの補修やワックスをかけている場合はそれを剥がしておく」
「③専用のモップでコーティング剤を塗布(二度塗りが基本)」
「④コーティング剤が乾燥するのを待つ」
となるため、派生して次のようなものも必要となります。
・基本の掃除用具(掃き掃除、拭き掃除)
・キズやへこみの補修材(キズやへこみがある場合、必要に応じて)
・ワックスを剥がす場合は剥離剤やへらなども用意しておく
具体的な手順についての紹介
次に、手順の詳細について見ていきましょう。
①基本の掃除
掃き掃除と拭き掃除を行い、あらかじめゴミなどを除去しておきます。ゴミがあったり油汚れが付着していたりすると、フロアコーティングがうまくいかないことや、効果が限定されてしまうこともあります。
②キズやへこみの補修やワックスをかけている場合はそれを剥がしておく
掃除と同様に、キズやへこみがあるとフロアコーティングが失敗してしまう恐れがあります。あらかじめフローリングの状態を確認しておき、キズやへこみがある場合は補修しておきましょう。
③専用のモップでコーティング剤を塗布(二度塗りが基本)
コーティング剤を塗布する前に、ドアや棚の扉などをコーティング剤が付着しないように養生テープなどで保護しておきましょう。コーティング剤は乾いてからの二度塗りが基本となるため、乾燥させておく待機時間も考慮し、ドアに遠いところ塗り始めると良いでしょう。
④乾燥させてコーティング剤が乾燥するのを待つ
コーティング剤の二度塗りを終えたら、あとは乾燥するのを待つだけです。その間、施工している部屋は使えなくなってしまうため、あらかじめそのつもりで計画を立てるようにしましょう。
実践後のチェックとメンテナンス方法
フロアコーティングは、「コーティング剤」を均一に塗る作業が基本となるため、モップの取り扱いには十分に注意してください。
また、塗る方向をあらかじめ決めておくなど、施工の流れを把握しておくことも大切です。
ゴミなどが混入しないようにも細心の注意を払う必要があります。
フロアコーティングは、ワックスのように年に何回も塗りなおす必要はありません。
また、メンテナンスもいつものお掃除と同じように、さっと乾拭きするだけできれいな状態を保つことができます。
乾拭きだけでは汚れが落ちない場合は、固く絞った水拭きで汚れを落とすようにしましょう。
どうしても汚れがしつこい場合は、薄めた中性洗剤に加え、除光液やアルコールなどが効果を発揮することもありますが、防汚性の高いフロアコーティングであれば、そこまで気になることは少ないと思います。
メンテナンスのしやすさもフロアコーティングの強みです。
フロアコーティングのプロへの依頼も検討してみよう
以上が自分で行う場合の道具や手順になりますが、中には「失敗するのが恐い」「うまくできる自信がない」という方は、ぜひプロへの依頼を検討してみてください。
用意するツールや手間ひまも節約できるので、投資する価値は十分にあります。
もちろん、専門の業者でもその力量は異なります。
ホームページの内容に加え、口コミなどもきちんとチェックしながら、実績の確かな信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
おわりに
このようにフロアコーティングは、基本的な手順とツールさえ把握しておけば、誰でも気軽に挑戦することができます。
とくにDIYがお好きな方は、この機会にぜひフロアコーティングを実践してみてはいかがでしょうか。
まずは、小さい部屋などから行ってみると良いでしょう。
<記事のポイント>
・フロアコーティングは自分で行うこともできる。
・必要な道具を揃え、あらかじめ手順を確認しておくことが成功の鍵となる。
・失敗したくない方はプロへの依頼も検討するべし。